最北の北門神社社務所で開催された、相沢食料百貨店創業百周年記念事業の「柳家さん喬独演会」に行ってきました。
「聴きたい」と思ってる人が集まっていて。柳家さん喬師匠の噺に引き込まれ、さらにお客の集中力が高まり。良い意味でピリッと張りつめた空気感。私は柳家さん喬師匠の噺を聴くだけでいい。さん喬師匠の落語を楽しむだけでいい。そんな場にいられたことが、本当に幸せでした。
今年も北門神社にさん喬師匠がやってきます〜!
— 相沢食料百貨店 (@AIZAWA_FOOD) October 14, 2022
今年はなんと創業100周年にちなみまして、お店話「百年目」をご口演いただきます🙏
ごく一握りの噺家しか演じられない大ネタ、お見逃しなく!!#当店サービスカウンターにてチケット販売中#お早めにどうぞ#年に一度の落語会#創業100周年記念事業 pic.twitter.com/uHXjyRmAk9
一席目は「天狗裁き」。続いて「抜け雀」。
北海道巡業の思い出や、来稚の思いもお話しくださいます。相沢さん主催での独演会は今回で4回目になりますが、1回目、2018年北海道胆振東部地震のブラックアウト最中に開催された独演会の思い出話もされました。
「止めるって言ってくれれば来なくて良かったのに、そんな話ないんだもの」
といった感じで笑いを誘いつつも、ブラックアウトの中、北門神社本殿にて限られた電灯を頼りに開催された独演会が、
「神社への階段一段一段に灯りが置かれ、まるで送り火のよう」
「またあのような雰囲気の中で落語をやってみたい」
などと、いたく気に入ったようでもありました。
『天狗裁き』を一席目に語り終えると、前座時代に初めて北海道を訪れた50年前の思い出話。夜行列車と青函連絡船で2昼夜かけて札幌へ、五代目柳家小さんは東亜国内航空で札幌へ。巡業中の教えや師弟の絆をマクラに『抜け雀』。
— 相沢食料百貨店 (@AIZAWA_FOOD) November 8, 2022
トリネタなのになんとも贅沢!#柳家さん喬師匠 pic.twitter.com/DbUaUhXquO
トリは、相沢食料百貨店創業百周年にちなんだ「百年目」。(相沢さん、百周年おめでとうございます㊗️) 大樹と根元にある青草との例えに涙する…
「最北の地での食品店の百周年は、それ自体が北海道の歴史、当時の樺太との大きな動脈の一端を担っていらした御先祖様に敬意を表します。喜んで百年目をやらせていただきます」
— 相沢食料百貨店 (@AIZAWA_FOOD) November 8, 2022
先代、先々代にまで思いを寄せてご快諾くださいました。
さて当日、師匠から渡したいものがあると店に立ち寄られました。 pic.twitter.com/MIss9G3Vv9
創業百周年のお祝いとしてさん喬師匠から贈られた、橘右楽師匠の寄席文字の「大入り額」のお披露目もされました。
すごい!! すごいです!!
「大入り額」自体も素晴らしいし、相沢さんのおっしゃられているように「家宝もの」です。
かなり近くからも拝見させていただきました。写真に写したら分かりづらいですが、手書きですので、墨の若干の濃淡や照りなどもあるのです。
印刷されたものやデジタルが活躍している時代ではありますが、やっぱり生の筆感ってイイですね… 絵画でもそうです。絵画展などで生で見ると、絵の印象が全然違ってきます。とても良いものを観させていただきました。(もちろん印刷されたものもいいのですよ。ローカルに住んでいるなど難しい環境に住んでいても文化の世界を広げられることは大変ありがたいのですから)