前の記事でご紹介したリンク先の、
とても興味深いサイトですね。その中から、宗谷に関する記事でご紹介したいもの。
【稚内公園の日本最北・日本一短いロープウェイが廃止へ】
日本一短かったロープウェイ、2006年に廃止になりました。細かな何かは残ってるかもしれませんが、ロープウェイ乗り場などは、跡形もなくなりましたよ。
Photo by そうや手づくりギャラリー 宗谷総合振興局 | 宗谷総合振興局
何故、見上げれば山頂駅がすぐ目に入るほどの短いロープウェイがあったのか。
稚内公園ロープウェイは、1975年(昭和50年)に完成、運行開始されます。その前年に同じ稚内公園に「こどもの国」が開園しています。
稚内公園は、市街地に隣接した小高い山の上にあります。急こう配の斜面を大きく曲がりくねるように道が走っています。観光バスも通っていますが、正直、私は自家用車で昇り降りするのにとても気を使う、神経を使う道路です。稚内公園までの遊歩道を散歩している人もいるようですが、私の足だと市街地からの行き来に時間がかかるので、時間に余裕をみて散策するようなコースです。
そんな山の上の稚内公園にできた「こどもの国」。縁あって一度だけ訪問したことがあります。小さな遊園地のような場所で、空中のレールを走る乗り物があったり、悲鳴が上がるようなちょっとしたアトラクションがあったりと、子どもが楽しめる遊具がたくさんありました。
時は、高度経済成長が終わったばかり。200海里問題も結論がつくかどうかという頃。200海里問題以前は、漁港に3列にもわたって停泊させることがあったほど漁船が多かったそうですし、水産業がとても栄えていた頃だったのではないでしょうか。
そんな時代背景もあり、山の上の施設に、親子で気軽にアクセスできるロープウェイを作ったのかもしれません。1978年(昭和53年)には、稚内市開基百年記念塔などの施設も建ちました。
「稚内市公園スキー場」もできました。冬の間、稚内公園に通じる道は閉鎖され、徒歩でアクセスすることもできません。スキー場を利用するのに、先ずはこの稚内公園ロープウェイに乗って登り、ロッジなどを利用しました。
その後、「こどもの国」の閉園があり、2006年には、稚内公園ロープウェイと稚内市公園スキー場が閉鎖されました。
現在も、稚内公園は稚内の代表的な観光地で、景観も良い場所です。閉鎖されている冬期以外は、車、徒歩でアクセスすることができますし、観光施設や郷土資料館、お土産店、隣接しているキャンプ場などで楽しむことができます。