一家3人を殺したのは18歳の少年だった。
未成年で死刑囚になった鏑木 は、拘置所から脱獄する。
潜伏先を次々と変え、姿も変え、人と交流をもたないようにしていたはずなのに、図らずも職場の人達と接点ができてしまう。
ときには女友達もできて、毎晩海外ドラマを一話ずつ観たりもする。
そんな顔も、彼の正体なのか。それともあざむく姿なのか。
逃亡の果てに行き着く先は。
未成年で死刑囚になった
潜伏先を次々と変え、姿も変え、人と交流をもたないようにしていたはずなのに、図らずも職場の人達と接点ができてしまう。
ときには女友達もできて、毎晩海外ドラマを一話ずつ観たりもする。
そんな顔も、彼の正体なのか。それともあざむく姿なのか。
逃亡の果てに行き着く先は。
東京オリンピック施設の工事現場。在宅ライター。スキー場の旅館の住み込みバイト。新興宗教の説教会。人手不足のグループホーム。
逃亡者が紛れ込んだ職場は、現代社会を反映したかのような職場でもありました。
逃亡先ごとに登場人物も変わり、主人公が関わってしまうような出来事が起きるため、短編集を読んでいるのようにも楽しめるかと思います。
オーディブルもお勧め!
オーディブル先行、その後でキンドルでも読みました。
いつもは、オーディブルで聞き逃したところなどを確認したいのもあってキンドルで読み直すのですが、細かな表現もまざまざと思い出される作品でした。
ということは、とても読みやすい、頭に入りやすい文体の小説なのだと思います。
そして、オーディブルのほうのナレーションも聴きやすかったからだと思います。
この作品は、オーディブルでの聴取も、とてもお勧めです。
高評価な作品 ★★★★★
オーディブルでのレビュー件数も桁違いですし、アマゾンの高評価も多く獲得しています。
オーディブルのお勧め ★★★★★
オーディブルだけでも充分に話が理解でき、作品の表情を感じとることができると思います。
少しネタバレ
ほんの少しだけネタバレにかかる感想です。
「正体」。
主人公であり死刑囚の「正体」が明かされていく小説なのですが。
それぞれの章で登場する第二主人公の「正体」といいますか「本性」といいますか、そういうものはやはり変わらないのだなと繰り返し感じてしまいました。そういう意味では、それぞれのもつものは、やはりそれぞれの「正体」と言い表すしかないのかもしれません。